イメージと違う
　このノドジロオウギビタキは人家の軒先にいた。それも大きな干潟が広がる海辺に注ぐ小さな河口の傍の市街地の中である。これまで２回訪れたが、その２回とも同じところで出逢ったので塒 ねぐら でもあるのかと考えていた。

　しばらく待っていたが・・・再び、出逢うことはなかった。まぁ、ここが塒 ねぐら であるのなら夕刻まで待たなければ分からないのだが・・・とにかく、一所 ひとところ にじっとしない鳥ということである。

　それより何より、スズメやハッカチョウのような街中に棲む鳥とはイメージが違う気がするのである。オウチュウのイメージから森辺や草辺の鳥と考えていた。

　要するに、街中でよく目にするスズメやハッカチョウにしても食性は雑食である。ところがノドジロオウギビタキの食性は虫食で、ハッカチョウのように 『何でも食べるよ』 といったものではない。

　思えばこれでいいのだ。ここは目の前に大きな干潟が広がっている。木の実、草の実は豊富ではなかろうがノドジロオウギビタキの食性にあった生きものは多々棲息しているに違いないのだ。

干潟の風景（パタヤ）

上の写真の手前から川が海に向かって流れ込んでいるところなので、この辺りは汽水域ということになる。 　水生・海水生の生きものが混在して生息しているため、鳥たちにとっては、食べものが豊富にあるということになる。 　cf. シチメンソウの里　干潟よか公園 　cf. 満ち潮の干潟 　cf. 和白干潟の風景

★ノドジロオウギビタキの渡り *212-item664
　ノドジロオウギビタキは主にパキスタン北東部、インド亜大陸北西部・北部・北東部、チベット南東部、中国南西部・南部・中央部、スマトラ、ボルネオに棲息する。また、東南アジア、ミャンマー、タイ、マレー半島などにも棲息する。




★ノドジロオウギビタキの食べもの　by Wikipedia
　ノドジロオウギビタキは食虫性 insectivorous であり、主に昆虫やその幼虫などを捕食する。

insectivorous
　〈動物・植物が〉食虫(性)の

by weblio より引用

★ノドジロオウギビタキの名前の由来
　ノドジロオウギビタキの名前の由来は辞典 *31 には記載がない。思えば、「ノドジロ」は喉が白いということであり、 「オウギビタキ」 はオウギビタキ科の鳥という意味になる。それにオウギビタキの「オウギ」は扇のことであり、尾羽を広げれば扇（羽団扇）のように見えるのだ。

羽団扇 はうちわ
　鳥の羽で作ったうちわ。「天狗の羽団扇」

by goo 辞書より引用

学名の意味
Rhipidura	???
albicollis	albicilla (合) 白い尾の
by 野鳥の学名入門 （くまたか） 引用

英名の意味
White	白い
-throated	喉をした
fantail	扇形の尾 　fan （扇）、tail （尾）
by パーソナル英和辞典より引用