ムジルリツグミ　（無地瑠璃鶫）　Mountain Bluebird (Sialia currucoides)　-　旅先で出逢った鳥たち

ムジルリツグミ　（無地瑠璃鶫）

ムジルリツグミ（１７態）　イエローストーン国立公園　熱地帯　ワイオミング州　米国　Yellowstone National Park, Thermal Areas, Wyoming, USA　2013/07/06　Photo by Kohyuh

　青い鳥を見つけた！
　それも「ルリツグミ」や「チャカタルリツグミ」の様に背部だけが青いのではなく腹部も青いのである。だからこそ「無地」という冠が付けられているのであろう。これこそ、いわゆる「青い鳥」に相応しい。

　cf. 青い鳥もいろいろ

親子１

　子供が待っていたんだ！
　頻繁にホバリングを繰り返していたのは子供に食べさせる昆虫やワームを探していたんだ。珍しいことにムジルリツグミ♂が世話してる。ウグイスとは大違いだ。

　cf. ウグイスの子育て
　cf. お仕事お疲れさま
　cf. スズメの子育て・・・夫婦で子育て

親子２

　こちらも親子だ！
　こちらはムジルリツグミ♀（喉が白っぽい）が世話してる。・・・ということはムジルリツグミは夫婦で協力して子育てしているに違いない。

　ウグイスの場合・・・雄は一切いっさい子育てに参加しないからムジルリツグミの雄は偉いではないか。そう言えば、この前見たスズメも夫婦で子育てしていた。

　cf. ウグイスの子育て
　cf. お仕事お疲れさま
　cf. スズメの子育て・・・夫婦で子育て

親子3

　こちらも親子だ！
　こちらはムジルリツグミ♀が世話してる。このように親子を何組も見て来たが、異なる家族なのか・・・それとも、同じ家族なのだが、子供たちが勝手なところに巣立ちしたのか・・・わからなかった。

ムジルリツグミ ♂

　食べものの獲物を見つけて地上に降り立った。何かを咥えている。狩りは成功したようである。

　このムジルリツグミの狩猟方法はノビタキ等のように空飛ぶ昆虫などをフライングキャッチするのではなく、地上に居る昆虫等を捉えるタイプのようだ。

ムジルリツグミ ♂

　ホバリングしながら空から獲物探しである。かなり体力を消耗すると思うが・・・先ほどから、この近くで何度も見かけていたものだった。この高さでは地上にいる昆虫たちも気が付かないだろう。

　cf. モズのホバリング

ムジルリツグミ♀

こちらはムジルリツグミの若鳥だろうか。
それとも・・・ムジルリツグミ♀かもしれない。

ムジルリツグミ ♂

　見晴らしが効く樹上の天辺で獲物を探す。何しろホバリングはエネルギーを消耗する。休息も兼ねているに違いない。

ムジルリツグミ ♀

見つけた！　それっ今だ！

ムジルリツグミ ♀
ムジルリツグミ（１７態）　イエローストーン国立公園　熱地帯　ワイオミング州　米国　Yellowstone National Park, Thermal Areas, Wyoming, USA　2013/07/06　Photo by Kohyuh

　まぁ、狩りは失敗することもある。何事も勝負は時の運もある。しかし、昆虫たちにとっては負ければ命がないのである。ぼんやりしてられない。

　ムジルリツグミにとっては、ここはちょっと低いが・・・距離が近いだけ見つけたら捕まえ易いだろう。それに、地上の昆虫たちの多くは上空は視野の外だろうから気づかれ難いに違いない。

虫もさるもの
　この前・・・顔を洗おうと思って・・・何気なく洗面台の前に立つと白い洗面器に黒い点が動くのが目に入った。飛蚊症でなければゴミが動くわけがない。

　・・・と思って見直すと・・・ピタリと動かなくなったのだ。こちらの気配を察して動きを止めたのだ。一ミリにも満たないムシが「石成り木なりの術」を知っていたのだ！

　もちろん、こちらも忌み嫌うものではないので観て見ぬ振りをした次第である。その後、何回か出逢いがあったのだが・・・いつの間にか見なくなってしまった。

ムジルリツグミ（１7態）
イエローストーン国立公園　熱地帯　ワイオミング州　米国
Yellowstone National Park, Thermal Areas, Wyoming, USA
2013/07/06　Photo by Kohyuh

ムジルリツグミ　（無地瑠璃鶫）　*215_P396

2021/04/30

スズメ目　Passeriformes
ヒタキ科　Turdidae
　学名　 Sialia currucoides
　英名　 Mountain Bluebird
　全長 (L) = 18 cm　*215_P396
　旅鳥（イエローストーン国立公園）

by 日本産鳥類目録第７版による

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　イエローストーン国立公園の「熱地帯」をトレイルする中で、しきりにホバリングする青い鳥を見かけた。どこかで見た覚えがある顔だと思ったら、それは "ルリツグミ" のことだったのだ。

　要するに、図鑑 *215_P46 でルリツグミやチャカタルリツグミと、このムジルリツグミを見比べて見ると腹部の色が明らかに異なっていたのである。

最も美しい小鳥
　アメリカ合衆国西部に棲息するこのムジルリツグミは、こちらでは最も美しい小鳥として知られているようだ。アイダホ州とネバダ州の州の鳥に指定されている。幸せを招く「青い鳥」として愛されているということだろう。

　cf. 青い鳥もいろいろ

★同定の理由
　同定に際し、混同するとすれば「ルリツグミ」や「チャカタルリツグミ」と「ムジルリツグミ」の違いであろう。大きな違いは腹部の色で、ルリツグミやチャカタルリツグミは橙色でムジルリツグミは橙色は無くてブルー（♂）～灰色（♀）である。

★渡り
　ムジルリツグミは渡り鳥でカナダ北部～アラスカにかけて繁殖し、冬場にはその南部のアメリカ合衆国、メキシコなどに渡って避寒する。但し、アメリカ合衆国の中部の州では留鳥として棲息する所もあるようだ。

★食べもの
　ムジルリツグミの主な食性はバッタといった昆虫食だが、冬場ではベリー類、果実なども食べる。

★名前の由来
　ムジルリツグミの「ムジ」とは「無地」のことで、全体的に一様な色模様であることを表している。「ルリツグミ」や「チャカタルリツグミ」の腹部の色合いに比べて「無地」としたのだろう。

無地とは
　全体的に一様で模様がないこと

by デジタル大辞泉より引用

学名の意味　 *12
Sialia	ルリツグミ属 North American bluebirds
currucoides	???
by 英辞郎より引用

英名の意味
Mountain	山、山岳
Bluebird	青い鳥
ｂｙ weblio より引用

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ルリツグミ	アメリカの鳥
チャカタルリツグミ	アメリカの鳥

cf. ツィータ過去ログ連動・・・アメリカ編 (2013/05/08 - 2013/07/31)

2013/07/06
2013/07/06
2013/07/06
2013/07/06
2013/07/06
2013/07/06 間欠泉 Old Faithful Geyser (1)
間欠泉 Old Faithful Geyser (2)
間欠泉 Old Faithful Geyser (3)
間欠泉 Old Faithful Geyser (4)
間欠泉 Old Faithful Geyser (5)　世界最大のログハウス
間欠泉 Old Faithful Geyser (6)　世界最大のログハウス

補注
　今回は、数日遅れではあったがツィータ twitter およびツィートピック twitpic を利用して、旅先から投稿した。　その過去の記録と連動させることによって本文を補強する。

　ここで日付は現地時間である。　時差は考慮していないので、多少のずれが発生するかもしれない。

履歴
2021/04/30	初版公開