宿探しのこと
　宿探しでオーソドックスなアプローチとしては、インフォメーションで聞くことだろう。　世界中のどの国でも大きな町には必ずあるものだ。　分相応に希望の場所や料金などを提示すれば、相談に乗ってくれる。

　そして、このインフォメーションがあるところは、今回利用した道路地図 Michelin North America Road Atlas などにも "i" の記号で示されている。　有名な観光地ならガイドブックにも載っている。

　cf. 参考ガイドブック

　インフォメーションでは、ご当地の地図や見どころなどの情報、また、次の訪問先の情報などを得る場所として利用するのがよい。

　cf. エジンバラのインフォーメーション
　cf. ツーリスト・インフォーメーション (VVV)

　高速道路 Interstate Route 90 の風景

　この日は高速道路 Interstate Route 90 を走っていた。　そろそろ宿探しをしなければならない。　大体この辺りと決めていたインターで下りることにした。


　その Lee という町には、アウトレット街があり、インフォメーションもあることになっている。

Premiam Outlet Blvd のこと
　このアウトレットは意外に大きいもので、いろんなショップがあるのだが、その一つ一つの建屋の中には、日本でいうショッピングセンターのようにレストランやら何やらが店を並べていた。　特に買いものする気がない者にとっては、一つ入れば十分で、他には入る気がしないほどである。

　そのアウトレット街に至る道路は "Premiam Outlet Blvd" と呼ばれるだけあって立派なものだった。　しかも、それ専用道路であるから、同じ道を引き返すしかない。

ブールバード Blvd　by Wikipedia
　【フランス語】 ブールバール Boulevard のことで、街路樹や側道などを備えた広い道路のこと。　"シャンゼリゼ" 通りが都市計画上の手本とされて、世界各国に広まった。

　アウトレット街

　これだけ大きいと、単にアウトレットというよりも、最早一つの街と言ってよかろう。　それも住宅のないお店ばかりの街だ。

　それにしても大変な賑わいであった。　単に、ショッピングだけでは、これだけの集客は出来ないのではなかろうか。

　家族連れが多かったが、その魅力とは何か？　全部は見て回れなかったので、今となってはわからない。






　ナイキのアウトレット

　このナイキのアウトレットの中にインフォメーションがあり、立ち寄ったのだが、宿探しとして頼る必要はなかった。

　・・・ というのもホテル・クーポンを入手していたからである。

　要するに、トイレ休憩するために立ち寄ったようなもので ・・・ そういう意味ではここは広すぎる。

アウトレット outlet　by wikipedia
　アウトレットは、水道などの排出口のことであるが ・・・ そのイメージを使った言葉で、メーカーが中間業者を介さずに直接、製品を販売する店舗のことをいう。　安く、紛れもない本物を入手できる。

　通常は相乗効果を高めるため、そういったアウトレットを集めて、あたかも商店街や ショッピングセンター のようにしているものが多い。ここではアウトレット街としたが、街の代わりにモールといったりする。

ショッピングモール
　ショッピングセンターの各店舗を一つの建物の中に収めるのではなく、モールのように配置する一つの形式をいう。

ホテル・クーポンのこと
　アメリカで特徴的だったのは、ホテル・クーポンというものだろう。　いろんなホテルやモーテルのクーポンが印刷されたもので、丁度、週刊誌ほどの大きさの本になっている。

　もちろん、クーポン自体はスーパーやレストランなど、ありとあらゆる分野で発行されているものだが、ここではホテル、モーテルに限定したものをいう。　レストランやサービスアリアなどに置いてあり、無料で手に入る。

クーポン　coupon　※8
　割引券、優待券のこと


モール　mall　※9
　木陰の散歩道、米モール(街)、歩行者専用のプロムナード風の商店街、米(高速道路の)中央分離帯

　その中の気に入ったホテルのクーポンを持参すれば、そこに記載されている料金で宿泊することができる。　もちろん割安になっているし、他のホテルと比較できるから、分相応のものが選択できるのだ。

　また、ホテル・クーポンには、そのホテルの所在地等が図示されているので、車でのアクセスが容易である。　これは車社会のアメリカならではのシステムで、その後大いに利用させて貰った。

　全米を数区画に分けて、四半期毎に更新しながらホテル・クーポンが発行されているようだ。　また、発行会社も何社かあるようで、得意地域や、提携先ホテル等で内容が異なるのではなかろうか。


　

ホテル・クーポンの例 表紙・内容

ストックブリッジのモーテル
　今回初めてホテル・クーポンを利用してモーテルに泊まった。　ただ、モーテルといっても、ホテルと見た目は変わらないものもある。

　このモーテルは、まさに映画で見るような典型的なもので、よく風来坊が利用するといった危なげな気がして、一抹の不安があった。　・・・ ところがその思いは、直ぐに払しょくされたのだった。

　風来坊どころか、安いので気楽に家族で利用するといったことが多いのだ。

　安全・清潔・静かという三原則に適うものであったのだ。　それに、車での宿探しが容易である。　また、居心地も悪くない。

　cf. アメリカ合衆国の宿事情




　

ストックブリッジのモーテル

Motel, Stockbridge, MA, America 2013/05/18　photo by Kohyuh

鳥観 とりみ のこと
　まだ日も高かったので鳥観 とりみ に出かけることにした。　このモーテルの周囲の木々にも小鳥の気配が十分にあったからだ。　近くには、もっと緑濃き風景が広がっている。　ストックブリッジ駅の駐車場に車を置いた。

　この周辺は小川あり、湖ありの、いかにも小鳥たちが好きそうな環境ではあるのだが、辿る路が少なかった。　小川でのボート遊びの際の注意書きがあったのだが、その人影もない。

　近くを走る幹線道路は、車の通行は多いのだが、何処から来てどこへ行くのか、集落らしきものは目の届く範囲にはないに等しいところなのだ。

　鳥影は濃いのだが接近が思うようにはできない上に、かといって、座って待つような場所もなかった。　有り余る自然も、これではもったいない気がする。

ストックブリッジ駅近くの風景

Near by Stockbridge Station, MA, America 2013/05/18　photo by Kohyuh

ストックブリッジ駅のこと
　確かに鉄道駅とわかるのだが、駅舎にしても、プラットホームにしても、人影もなかった。　当初は廃線かなと思ったが、どこも掃除が行き届いている。

　また、線路に目を向ければ錆もでていなかった。　ただ、ローカルな無人駅にしては、すべては立派過ぎる。

　今、列車が到着しても何もおかしいことはない状態である。　不思議とは思いつつも、何の疑いもなく、普通の鉄道が走っていると考えていたのである。

　・・・ ところが今、これはBSRMという博物館 museum であることを知った。　ただ、博物館と漢字で表記すると、一つの建屋を連想してしまうのだが、"museum" というのは、本来、そういった形から入るものではなさそうだ。

　ともすれば、そのまま放置して置けば、いつしかこの世から、または、人の記憶から消え去るかも知れない諸々のものたちの存在や、存在したことを知らしめるための施設とでも言えようか。　　ここは、鉄ちゃんの間では結構知られた存在かもしれない。

ストックブリッジ駅

入口標識・駅舎・プラットホーム

Stockbridge Station, Stockbridge, MA, America 2013/05/18　photo by Kohyuh

Berkshire Scenic Railway Museum
　このストックブリッジ駅は、ボランティアで運営されている非営利団体 BSRM (Berkshire Scenic Railway Museum) が管理するミュージアムに所属するものらしい。

　風光明媚な Lenox === Lenox Dale === Lee === South Lee === Stockbridge の間を走らせているようだ。

参考
　BSRMの歴史　"http://www.berkshirescenicrailroad.org/aboutus_history.php"

★渡り　*215_p336
　ツキヒメハエトリは、アメリカ合衆国南部沿岸部、メキシコ等を除く北アメリカ大陸東部で繁殖する。　冬場は、その繁殖地南部、アメリカ合衆国南部沿岸部、メキシコ等に渡って越冬する渡り鳥である。
　cf. タイランチョウ科 Tyrannidae の特徴




★食べもの　 by Wikipedia
　ツキヒメハエトリの食性は昆虫食で、主に昆虫を捕食するが、寒い時期にはフルーツやベリー類なども採餌する。




★名前の由来　*31
　ツキヒメハエトリの名前の由来については図鑑に記載はない。　日本の鳥ではないからだろう。　ここでいう、"月姫蝿取" という漢字名は適当に当ててつけたもので正式でも何でもない。　思うに外国の鳥は、ご当地名で呼ぶのが良いと考える。　ちなみに、英名の "Phoebe" は鳴き声に由来するそうだ。　即ち、"fee-bee" と聞きなすということである。

　cf. はじめに （私のチュン）
　cf. 革命 revolution
　cf. 翻訳の難しさ

　和名や漢字名の役割は、本来、解りやすくするためのものであろう。　それを 「ツキヒメ」 などと、命名者にしかわからないものでは困るのだ。

考察１
　普通 ・・・ ヒメ（姫）の用法は、ヒメウのように 「小型のもの、可愛いもの」 などに関する言葉だと思っている。

　cf. ヒメウの名前の由来　ヒメ（姫）の意味


　だから当初は、ツキ・ヒメ・ハエトリと分解できると考えたのだ。　ところが、「ツキ」 の意味がどうしても解せない。　ただ、頭頂の色合いが "半月" に見えなくもない。　だからといって、それを月形半平太のように、"月" と冠するには無理があろうと思うのだ。

　それに、ちょっと黒っぽいがよく似た、クロツキヒメハエトリといった小鳥もいることがわかった。　これは、クロ・ツキヒメハエトリと容易に解することができる。　要するに、「ツキヒメハエトリ」 というのが彼らの仲間内の基本形であるようだ。

　それにそれに、「ハエトリ」 の仲間は多々いるが、「ヒメハエトリ」 というものはいないようである。

　・・・ となれば、「ツキヒメハエトリ」 のことを 「ツキ・ヒメ・ハエトリ」 のように分解出来ないという思いに至った次第である。　「ツキヒメ」 は、この単位で意味を持つべき言葉なのであろう。




愛される存在
　"月姫" ということであれば、かぐや姫を連想するから、ふさわしいとまでは言えないにしても、可愛い小鳥であることは間違いない。

　その可愛さの根拠は、つぶらな瞳と頭でっかちなところであろう。　これは幼いものの特徴であり、種を超えて愛される存在である。

　cf. 生き残り戦略

考察２
  もう一つ考えられることは、インターネット上の辞書 "weblio" では、英名にある "Phoebe" とは〔ギリシア神話〕に登場する巨人族の１人で、後に「月の女神」としてアルテミス Artemis (Diana) と同一視されるティーターン神族の女神ポイベであるという。このことを承知しているからこそ和名の命名者は「月姫」という冠を付けたのではなかろうか。

2018/04/17 追加

cf. ツィータ過去ログ連動 ・・・ アメリカ編 (2013/05/08 - 2013/07/31)
　(1) twitter May 17, 2013　典型的なモーテル
　(2) twitter May 17, 2013　Stockbridge　鳥観

　(1) twitter May 18, 2013　タングルウッド Tanglewood のある街
　(2) twitter May 18, 2013　写真をつけるとツイート出来なくなった

補注
　今回は、数日遅れではあったがツィータ twitter およびツィートピック twitpic を利用して、旅先から投稿した。　その過去の記録と連動させることによって本文を補強する。

　ここで日付は現地時間である。　時差は考慮していないので、多少のずれが発生するかもしれない。