普通のツバメ は ウグイス と違って夫婦で子育てをする。ただ、役割分担があるようで、抱卵や巣に籠って小燕を保温する役割を果たすのは雌が行うようである。一方、雄は自ら捕えて来た昆虫などの食べものを雌に運ぶという。

　また、ツバメも色々 で・・・このサンショクツバメのように人家の軒先を借りて子育てをするタイプもいれば、断崖絶壁や洞窟の中で子育てするものもいる。

　cf. ウグイスの子育て
　cf. お仕事お疲さま
　cf. ショウドウツバメ
　cf. シロハラアマツバメ
　cf. ツバメとアマツバメ

　思えば人家の軒先を借りて営巣するタイプは・・・糞はするし、必ずしも喜ばれるものではないと思うのだが・・・世界中で歓迎されていて、邪険に巣を取り壊したりするという話はあまり聞かないのだ。思えば・・・青い鳥やコウノトリのように幸せを呼ぶ鳥というイメージもあるのである。

　そう言えば・・・ツバメが巣を造っているお家は皆さんお金持ちそうに見える。大きなガレージや立派な玄関があるところが多いのだ。確かに雨露から護ってくれるだろう。

　ひがみ根性で言えば・・・ツバメが幸福を呼ぶのではなく・・・既に幸福を得たお家を選んでいるに違いない。

高級食材
　また、「ツバメの巣」が高級食材であることを知らない人は少なかろう。ただ、見る限り、普通のツバメの巣は美味そうには見えない。また、泥で造られていることを知っている。

　ところで・・・その高級食材とは「アナツバメの巣」のことで、それと言うのも・・・アナツバメの巣は彼ら唾液腺の分泌物だけで出来ており、それも一度造った巣は再利用することはないという。ただ、見たことはないが半透明であるらしい。それならフカヒレの様に美味いだろう。

　かつて、テレビでアナツバメの巣を採るところを観たことがあるのだが・・・高さ数十メートルもあろう大きな洞窟に竹の梯子を何段も組み上げて・・・天井部にあるアナツバメの巣を採っていた。それこそ命がけで採取するのであるから安価なものである筈がない。確か、タイ王国の洞窟の話だったと記憶する。

アナツバメを呼び寄せる
　それが・・・マレーシアを旅したとき・・・クアラセランゴールから帰る途中、バスが給油のためにガソリンスタンドに立ち寄ったのだ。それが・・・実際には給油ではなくガスを補給するタイプのバスだったのだ。日本では聞いたこともななかろう。結果・・・一時間以上も待たされた。

　その近くの街では・・・スピーカーでアナツバメの鳴き声を流して家の中に呼び込み、巣造りをさせようとする家が立ち並んでいたのだ。また、そのアナツバメが飛び交っていたのだ。実際に成功した人もいて財を成した人もいるという。

　その後も、マレーシアの最高峰キナバル山の麓 ふもと から帰る際にも、そのような仕掛けの家があった。また、ツバメの巣を食べさせるお店もあった。

　そのとき、高級食材ということで価格も調べずに素通りしてしまったのだった。その情けない根性が未だに悔やまれるのである。『旅に又はない』・・・一期一会と肝に銘じているにもかかわらず・・・


　cf. The Happy Prince
　cf. 借りぐらしのアリエッティ

★サンショクツバメの学名の意味
★サンショクツバメの英名の意味
★サンショクツバメの渡り
★サンショクツバメの食べもの
★サンショクツバメの名前の由来

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補注 　今回は、数日遅れではあったがツィータ twitter およびツィートピック twitpic を利用して、旅先から投稿した。　その過去の記録と連動させることによって本文を補強する。 　ここで日付は現地時間である。　時差は考慮していないので、多少のずれが発生するかもしれない。